愛猫のしぐさの意味

愛猫のあのしぐさは何を意味しているのか。

目の前に来てお腹を見せるのは何のサイン?

部屋でくつろいでいると愛猫が目の前に来て、コロリと仰向けに寝る事があります。

この無防備なしぐさは何を表しているのでしょうか。

でもこのしぐさは犬でもよくしますよね。

犬の場合はお腹を見せて寝転がる時には服従を表しています。

 

しかし、猫の場合は違います。

友好や求愛のサインです。

 

とはいえ、親愛の証なのかと

その無防備なお腹をなでてあげようとするのは控えましょう。

 

お腹は犬と同じく猫にとっても急所なのです。

ですから猫はお腹を触られるのが嫌いなのです。

 

たとえ友好や求愛のサインであっても、

不用意に手を出してしまうと引っかかれる恐れがあります。

 

では愛猫がお腹を見せる意図は何かというと

「ねえ、遊んでよ」という事です。

 

追いかけっこや狩りごっこなど体を使う遊びをしましょうと意味ですから、

時間があるなら遊んであげるといいですね。

 

猫は人間の言葉を話せるわけではありませんが、

飼い主のあなたが愛猫のしぐさから気持ちを察する事はできます。

 

もっと愛猫の気持ちを理解するためにはしぐさから意味を

理解できるようになれるといいでしょう。

わざわざ狭い箱に入って息苦しくないの?

買い物で使ったスーパーのビニール袋に顔をゴソゴソと突っ込んだり

荷物を取り出し後の段ボール箱の中に潜り込んだりする時があります。

 

よく見かけるしぐさではないですか?

 

猫は袋や箱などの小さいスペースを見ると中に入りたがるものです。

身体のスジがおかしくなりそうな態勢で狭苦しそうにしているのを見ると、

飼い主からしたら何が楽しくてしているんだろう、と思いますよね。

 

ですが猫からしたら狭い場所に潜り込んでいる時は

「ああ、やすらぐ」という気持ちなのです。

 

これは野生時代の猫が木の洞やくぼみを寝床にしていた時の名残です。

周囲がぐるりと囲まれている空間なら敵に発見されにくく、

さらには自分よりも大きい獣は入りにくいので安心できたのです。

 

つまりは野生時代の生き延びるための知恵が、

飼い猫の今になっても本能的に残っていると言えるのです。

 

このような事から猫は穴や隙間を見つけると入りたくなりますし、

そのまま寝てしまう事もあるのです。

前脚でフミフミしてきたときは何を求めているのか

ソファに座ったいたら愛猫が膝に乗ってきて、

前脚を交互に動かしフミフミする時があります。

「遊ぼうよ」と催促しているかのような行動です。

 

実はこの時に猫が求めているのは遊び相手ではなくて母親なのです。

というのは猫が赤ちゃんの時には母猫のお乳を飲む時に

前脚でフミフミするしぐさをするのです。

これは母乳の出を良くするためにする行動です。

 

ですから愛猫が前脚でフミフミしてくるのは授乳時代を思い出して、

「ママ、大好き」と飼い主に甘えていると言えるのです。

 

このような行動は離乳が終わる前に母猫から離された猫に多く見られます。

このような事からフミフミするのは

猫の中に授乳に対してのイメージまだ強く残っていて、

乳離れできていないと言えるのです。

 

また中にはフミフミしながら飼い主の肌などに吸いつき、

ちゅぱちゅぱする猫もいます。

人間の子供でも指をしゃぶりますよね。

あれと同じようにおっぱいが恋しいからするのです。

猫も人間に近い部分があるのですね。

猫が耳をぴんと立てたまま固まっているのはどうして?

今までのんびりと眠っていた愛猫が、

突然むくっと起き上がり耳をピンッと立てたまま、

時間が止まっているかのように固まったまま動かない。

 

こんな愛猫の姿を見た事ありませんか?

 

これは何を意味しているのでしょう。

このようなしぐさをしている猫は何か気になる物音を

聞きつけて正体を探っているのです。

 

猫の耳は人間の耳よりもはるかに鋭いので、

人が聞き取れない音でもキャッチします。

 

ですから猫にしか聞き取れない音を聞きつけているのです。

 

飼い主には分からない音なのです。

 

このように顔を上げて耳をピンと立てている状態の愛猫は

「ん?なんだ?なんだ?」と

何かに興味津々な状態であると言えます。

 

この場合猫の耳は音のする方向へ向いて、

瞳孔が開いて髭は前方へ向いています。

 

猫の耳は左右20本ずつの筋肉からできているので、

音がする方向へ自由に向ける事ができるです。

 

そのため耳だけが物音が前方から聞こえたら前へ、

横なら横に、後方なら後方へいうようにクルクルと動くのです。

 

この時愛猫の耳が向いている方角を見てみると小鳥や猫など、

愛猫が興味を持ったものが分かるかもしれません。

 

叱られている時に愛猫が耳をピタッと倒すのはどうして?

日頃から乗ってはダメとしつけているテーブルの上にいる愛猫を発見。

 

「こら、乗っちゃだめでしょ」と怒ったところ、

耳を伏せて頭にピタッとくっつけている。

 

飼い主ならこんな光景も記憶があるのでは?

 

その姿は人間が聞きたくない時に音をシャットダウンするように、

耳に手を当ててふさぐ姿に似ています。

 

この猫のしぐさはお叱りの言葉を聞きたくないからしているのでしょうか。

 

実は猫はこんな時は決して飼い主の言葉を拒否しようとしているのではありません。

猫が耳を伏せるという行為は防御態勢を取っている証拠です。

喧嘩や怖い時になどにも耳をぴったりと伏せています。

 

耳はとても繊細であるためにそれを防護するためと、頭を守ろうとするためです。言ってみれば本能的な行動です。

人間でも怖い事が起こるととっさに頭を手で覆い守ろうとしますよね。

 

つまりは猫にとっても怖がっていて内心では

「ちびりそー」いう気持ちでいるのです。

 

ですから飼い主がおこっている事はきちんと理解しています。